NAGRA IV-SJ

マニュアルにscientific recorderと謳っているように、オーディオ用としてではなく主にデータ解析(騒音/振動測定)用のデッキですが、オーディオデッキとしても十分過ぎる、いやそれ以上の機能をもっているため、広くオーディオユーザにも愛用されています。
一般的なオーディオ用IV-S(といっても主にFMラジオ局向け)のステレオデッキよりフロントのサブパネルがいかにもDELUXな感じが豪華(SJを使い続けているとSが貧弱にも見えてきます)で、シリーズ中もっとも高性能/高価でもあり、マニアの間ではステータスシンボルとなっているほどです。
特徴としては、ch1とch2が完全に分離した形で、line inputもそれぞれ独立しており、録音コードもそれぞれ2本必要とします。(再生は1本でSTEREO)
またヘッドフォンもモノラルで、ch1, ch2とFMトラックの3位置切り替え式ですのでステレオモニタには工夫が必要です。
勿論、SJはパイロットヘッドも搭載ですが、SD同様パイロットヘッド非搭載モデルのSJSもあります。
特筆すべきは驚異的な周波数特性を実現しており、38cm時で35kHz、19cm時で20kHz(IV-SD/STCでは38cmで20kHz)まで高域が伸びています。


7"リール使用時 5"リール使用時、lid取り付け QGB取り付け時

ヘッドブロック周りとキャプスタン、ピンチローラ

底面の電池ハウジング
フロントパネル、モジュロメーター
再生時はLINE INにショートピンを付けるかmeter swをlineにしないとメータは動作しない。

テープスピード,イコライザ
切り替えSW (上部中央)
電源,シンクロ,LINE OUT(バナナ)
(左サイド)
入出力パネル、inputはch1/2の2つに分かれている。マイク入力は初期のものはCANONだが後期のものは画像のようにLemoコネクタになっている。 (左サイド)

内部画像

私は専らBOSE 1705とALTEC 405Aでモニタしている。
TECHNICS 20Mメータユニットも接続し、+10dB前後のPEAK値をモニタできるようにしているので、SJのmodulometerが振り切っても大丈夫だ(20Mでも振り切る時があるのでピークでMAX +15〜20dBは入れているだろうか・・・Van Gelderならもっとかな?)
手前の管球ユニットはRIAAイコライザで、レコードから録音する場合はカートリッジからこれを経由してアンプを通さずに直接LINEに入れて録音している。
1705はゲインコントロールがあるうえ、REC OUTがあるのでこれから20Mに入れられるし、20Mのpass throughから405A上のVUメータにまわして同時にVUモニタも可能にしている。難点はBOSEの音が実につまらない(かなり切実)ことだが、サイズと機能的に使わざるを得ない・・・
405Aは流石にメリハリの効いたいい音で鳴ってくれる(低域不足は仕方ないとしてモニタには十分だ)
7" テープのプラケースが丁度QGBを支えるのにいい高さで、SLOは高さを稼ぐためただのSJを置く台となっている(^^;

VUメータは、SJのバナナLINE OUTから1705に入れ、1705のREC OUTから20Mへ入れてthroughでこのVUメータに入れている。
SJのLINE OUTからはメータアンプなしでも、かなり正確な表示をしてくれる。
IV-SJのルビーガイドの例
手持ちのマシンではないがなかなかテープに優しそうだ 上下角にちょこっとルビーというのはSでは見かけるが、それにプラス磁性体部分全面にもルビーという豪華さだ。
機種別では見あたらないようなので、多分オプションでは?


NAGRA IV-SJ Specifications

NAGRA SPEC list(PDF)