NAGRA QGB

IV-SJ, IV-S, 4.2, Eの各モデル用10.5"リールアダプタです。(この4モデルで使用可能とありますが、デッキ本体後部にQGB用クランパー受けがある機種で使用可能ということです。)
特徴は完全なテンションコントロールを実現しており、QGB本体中央2個のテンションのみで録音/再生時のテイクアップと早送り、巻き戻しなどのリール動作を制御しています。
stellavoxのABR(ゴムベルトを使用)とは異なり、2個のリール用モータがそれぞれあり、3本かけのゴムベルトでリールホルダーを駆動しています。モータやテンション、電源コントロール回路から考えても高価なのも肯けます。
NABアダプタとCINEMAアダプタ(AEGアダプタもオプションであります)。NABの方は本来アルミ合金素地ですが、打ち身やキズが片方にあったので、赤メタとガンメタに焼き付け塗装したものです。いずれかのアダプタをリールホルダーにセットしてリールを乗せます。初期ロットのCINEMAアダプタにはリールロック式でなく、本体同様スクリュー式もあります。
CINEMA/NAB両アダプタとも、私の発注がKUDELSKI社からの最後の出荷だったそうで、今後T-Audio用を含めこれらは正規ルートからの入荷は無いそうです。(すでにアナログ関係のパーツは殆ど出荷終了しています)

上画像はSJにQGBをセットし、10.5"リールを取り付けた。左2枚の画像は、CINEMAアダプタにReVoxのアダプタをセットしたもの。
センター(黄色のカッティングシートを貼っている)のつまみを引っ張り上げ回すことにより、FWD/REWを制御するようになっている。IV本体はフリー状態にしておく。
廻し度によってスピードコントロール可能で、センターでストップし押し下げて録音/再生モードになる。

QGBの電源はATN2を接続し、テレコ本体へQGBから分岐供給するようになっていて、QGBにはIV同様External/Batteryの切替SWでon/offも兼ねている。


STAND BYはリール動作時のみQGBの電源がonになり、休止時はoffになる。LOADING SWはテープセット時にそれぞれのリールがフリーとなるが、テープセット時にはQGBの電源をoffにしていたほうがやりやすい。
内部画像
2個のテンションから横に出たテンションアームがコントロール回路の基板に直づけされている。
リールホルダーモータから3本のゴムベルトでリールホルダーをドライブしている 3本もベルトを使うと流石に回転は確実である。

赤色のスピンドルナットが本来QGBに付属している。QGB異常動作時に本体スピンドルにテープを巻き込んでしまうトラブルを回避させるもの。テンションカバーはアクリル製。

運搬時テンションを痛めないようにするカバーも本来はある。
これはメタル製だが透明アクリル製のほうが多く見かける。(上図参照)

本体用のスピンドルナットを持っていなかったので自作した。
塩ビパイプを切って上からプラスクリューで止めただけのものだが、もうスピンドルの3本のピンにテープを巻き込む心配はなくなったようだ。

左から、UHER 4200, Stellavox SP7, UHER Royal De LuxeにQGBをセットしたもの。
10.5"のリールが使用できない機種でもQGBは問題なく動作するようになる。SP7の方はABRを持っているのでそうではないが、4200ではとても重宝している。
これもQGBがテンションコントロールのみで動作するからで、デッキ側は録音/再生時はキャプスタンがテープを送ってくれるだけでいいわけだ。早送り、巻き戻し時はデッキ側STOP状態でQGBの機能で動作する。